2007年3月 さよなら九州旅行 第1弾! その2
(九州を代表するW名湯「黒川&嬉野温泉」へ!)


「お宿 のし湯」の落ち着いた野天風呂!

今年の記録的な暖冬のためかもしれないが、3月というのに下駄履き&浴衣姿での散策が丁度良く気持ち良い。ここで、黒川名物の「入湯手形」のご説明。この手形を1200円で購入すると全24軒の全露天風呂の中から好きなところ3軒入浴できる。通常の立ち寄り湯は500円(子供300円)なので子供料金で入浴できるのでお得だ!ということで手形にはキッズ料金はないのでキッズたちは毎回料金を支払うことになる。人気湯は幼児も立派に300円請求してくるからちょっとイライラ・・・・。この手形の裏にはシールが3枚あって、毎回受付でシールをとってもらって、入湯のスタンプをもらうシステムになっている。

湯巡り2軒目は黒川の象徴「新明館」。黒川温泉は元々「首なし身代わり地蔵」の秘話が発祥とされているが、近年の黒川成功逸話はここ新明館からスタートしたと言ってもいいのだそうだ。有名な洞窟風呂に繋がる石畳も中々雰囲気があって良い。ここは人間さまより地鶏優先とのこと。そんな中美味しそうな・・・いやっいや元気な鶏さんが悠々と通過。いかにも機嫌悪そうでつっつきまくっている鶏が、良太くんへも戦闘モード。うわぁ〜怖い?あっと言う間に良太くん完敗。でもこんな鶏が自由に歩いている雰囲気ホント良いですよね。

気を取り直して名物の2つの風呂へ。まずは混浴露天風呂「岩戸風呂」。眼下に川が流れているのだが開放感はイマイチ・・・そして何より惜しいのがコンクリの足ががぁ〜んと目に入ること。これはイマイチだ。入浴していても、向かいの道から丸見え?良太くんの裸ダンスも散策中のおばちゃんたちに丸見え?それならば名物の洞窟風呂へ。

ここは新明館のご主人がこつこつと自分で彫り続けて造り上げた珍湯だ。中は迷路のようにぐるっと廻れるようになっている。確かに面白い。でも、のんびり温泉を楽しむって雰囲気ではないね。この薄暗い雰囲気に菜優ちゃんはちょっと怖いモードで決して離れようとしない。綺麗に彫られていて努力は確かに認めるが、あくまでも珍湯のレベルかな?終末は確実に入浴制限。よって、入浴希望の方はまずは受付で時間予約をしておいた方が無難です。

もう1つの難点は、圧倒的に脱衣所が狭いこと。その上足場もびしょびしょ。こりゃ最悪。洞窟風呂と岩戸風呂各々に脱衣所ありますが、目と鼻の先なのにわざわざ着替えないといけないのはちょっと・・・。我が家は裸でダッシュ!もちろん川向こうから丸見え・・・。まぁ〜いいかぁ。これにて入湯手形の3軒の湯巡り終了。黒川温泉の人気3強湯と言われる「山みず木」「いこい旅館」「新明館」の風呂をのんびり満喫できて最高でした。繰り返しますが、黒川はやはり平日に限る!我が家の宿ののし湯に戻ってきました。のし湯のエントランスまでの空間が大好きです。ホント静かで、こんなに広〜い緑の中の宿なのに1日9組までしかゲストを入れないというホント贅沢な宿です。
あぁ〜お腹が減って来た。本来板長の包丁さばきを眺めながら自慢の創作料理を頂くのがここのし湯の売りですが、我が家は暴れん坊将軍キッズ3人がいるので、わざわざ部屋食に変更してくれました。だからと言って全然サービス低下なく、気持ちよく頂けるんです。ホントここのスタッフの対応は気持ちいい。早速、楽しみなディナーのスタートです。良太兄ちゃんは立派なお子様ランチ(ボリューム十分)、菜優真優は2人で幼児ランチをとりわけ。これも十分な量でした。ママパパは先付けの「生雲丹&キャビア&空豆&トマトと旨出しゼリー掛け人参ムース」からスタート。う〜ん長〜い。でもこれがホント美味い。びっくりするほど美味い。これっもう1杯おかわりしたかった。いやぁ〜参った。前菜は、ツブ貝の朴葉焼きと鴨ロースのオレンジ煮、川鱒卯の花寿司。
すごく上品な味だし、一品づつすごく凝っている。ママも大満足。カリカリのゴボウのからげも美味い。ツブ貝の朴葉焼きには、銀杏やしめじも入っていて深い味わいがGood!!パパはまず生ビールをぐーっとあけてから、ママと一緒にワインで乾杯。ママの好きな甘〜いドイツワインにおつきあい。ここのし湯には酒蔵があってディナー前にどれがいいか?確認できるのだ。煮物椀は「帆立真蒸」。

お造りは「旬の魚のお造り」。これは珍しいものは出なかったが歯ごたえ抜群でした。キッズたちも美味しいそうで大はしゃぎ!煮物は「牡蛎と聖護院大根の煮餡掛け」。八丁味噌で味付けされた餡掛けがいい!蟹身まで浮いている。牡蛎は軽く揚げられているんだけど、牡蛎ってこんな風に食べると美味いんだなぁ〜っと教わりました。実にいい味だ。

メインは焼き物。今が旬の「太刀魚の若狭焼き」。エリンギ茸に太刀魚が巻いてある。旬の太刀魚だもん美味くないはずがない。横には里芋のアン肝田楽がついている。これもおかわりしたかったぁ〜!ずばり美味!良太くんも順調に完食。満足だったようです。ラストの蒸し物は「信州蒸し」。温泉玉子に白身魚、茶蕎麦、長芋等が入っている。あぁ〜食べた。ここのし湯のディナーはたいへん凝っていて、何より味はすごく良い。この味は誰が食べても満足するレベルのはずだ。但し、この宿ターゲットは完全に女性!よってメニューもボリュームも完全に女性向き。男性陣にはすごく美味かったけど物足りなかったという感想が出てくるかもしれない。1品でいいから、ガツンと喰いたいという感じは確かに残る。
ところが、最後に「季節の炊き込みご飯」と予想に反した逸品が登場して来た。1部屋毎にちゃんと釜で炊いてくれているのだ。今宵は「大根の炊き込みご飯」。ところがどっこい、こいつがものすご〜く美味い!驚いた。漬け物と味噌汁だけで何杯でもいける。「残りましたらお夜食用にお握りにしますからね」と言われていたが、とにかく美味くてとまらない。結局見事完食。う〜ん、これで腹一杯だ。う〜ん、本物釜炊きご飯恐るべし!キッズたちも美味しかったのかご機嫌!
お腹いっぱいのところでデザートのティラミス。ママは美味しいディナーの余韻に浸っている。う〜ん、大満足でした。味も最高ならば、部屋食にも関わらず、1品づつ出てくるタイミングも早すぎず遅すぎず、ホント程よい。そして何より賄いさんが気が利いていて、キッズたちへのサービスも申し分なく、ママパパものんびり頂けました。あぁ〜のし湯にして良かった。そう思わせる食後でした。ただここで1つ、のし湯のディナーはホント美味しいけど、郷土料理的な色合いはまるでない。我が家は大満足したが、例えば東京から旅行で来た場合の感想はそうだろうか?例えば熊本名物の馬刺なんか食べたいのではないだろうか?そういう意味では評価がわかれるかもしれません。旅は味だけではないですもんね。我が家にとってはかなりの高得点でした。食後は、パパと良太兄ちゃんが、徒歩5分くらいの「奥の湯」へ立ち寄り湯に出発。夜の暖かい灯も雰囲気もすごく良い。
ところが・・・向かった「奥の湯」の対応の悪さにブチ切れ!立ち寄り湯は21時までなのに、20時40分に到着したらフロントで簡単に拒否。「おいおい寒い中わざわざ歩いてきたんだよ!20分でいいから入れてよ」と説明するとフロントの奥から顔も出さないやつが「今女性専用になってますから駄目です」・・・「おい、全部女性用で男は入れないのか?」と聞くと「すみません」のひと言。こんな不親切な対応受けたのは初めてだ。カーッとなってフロント前でもちろん猛烈に抗議してから帰ることに。黒川温泉の宿どこにしようか?迷っている方、ここはホント酷かった。絶対にお奨めしません。少なくとも自分は2度と行かない。断るにしろ奥から出て来て話せ!!ホント気分を害してのし湯に戻る。ここのし湯の対応は全然違う。う〜んここで良かった。自慢の野天風呂と家族風呂を満喫。

お風呂はあまり目立たないが、お風呂の数は結構有る。男女の野天風呂と内湯、内湯の家族風呂が2つ、そして露天の家族風呂が1つだ。家族風呂はフロントで予約だがガラガラなのでいつでもOKって感じだ。内湯も広くはないが、木の温もりがあって個人的に好きな雰囲気だ。お湯は無色透明。とりあえずのんびりできました。ここのお部屋のデザインは中々面白い。すごく余裕をもった造りで、和室の他にソファーベッドのある部屋が付く。良太くんはソファーベッドに布団を敷いてもらって就寝。上は吹き抜けになっていてすごく開放感もある。ホントはここが囲炉裏の部屋が良かったんだけど・・・菜優真優は絶対に悪戯するか残念ながらこっちの部屋に。でもこの部屋で十二分なくらい良い部屋でした。何もかも満足レベルです。

改めて、のし湯自慢の野天風呂をご紹介。黒川温泉定番の緑の中のお風呂で、落ち着いていてすごく良い。以前は打たせ湯になっていたそうだが、条例がかわり、できなくなってしまったとのこと。唯一残念でした。でも良い湯で、何よりホント開放感あるし、ごちゃごちゃしていないのがホント良い。最近は、女湯の方が広い宿が多いようだが、ここのし湯もそのようで、ママ曰く女湯の方が広いよ!とのこと。どうせなら男女交替性にしてもらいたいものだ。

寝坊助の良太兄ちゃん以外は、朝風呂でさっぱりして気分良し!朝食タイムです。嬉しいことに朝食も部屋食にしてくれました。サービスたいへん良いです。それにちょっとしたことなんですが、幼児用朝食の入れ物がドラえもんもどき?でもこれだけでキッズたち大喜び!ドラえもんもどき弁当は、3段になっていて、菜優真優大はしゃぎ!ホントこういったところが出来る宿の違いですね。

もちろんパパママの朝食も嬉しい感じ。笊に可愛らしく小皿で盛りつけ。豆腐もおいしいし、う〜ん美味しかった。中身がどうのこうのっていうより、こういったちょっとした工夫での雰囲気で感じがかわりますね。のし湯は女性ファンを惹き付けるのが上手い!あぁ〜ホント美味しかった。

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