2005年12月 年忘れだよぉ〜薩摩旅行! その3
(知覧〜霧島温泉へ!霧島の人気湯「赤松の湯」!)

薩摩の小京都といわれる知覧。その美しい武家屋敷とは別に、本土最南端の陸軍特攻基地として悲しい特攻悲話の場としての悲しい顔も持ち合わせる。映画「ホタル」の舞台でもあり、あの有名な「ホタル」や「アリラン」などの特攻悲話を生んだ「富屋食堂」が当時の場所&姿で「ホタル館」として復元されています。「明日ホタルになって戻ってくるから、そのホタルは俺だから優しく迎えてくれ!」というホタル悲話、出撃前夜に母国朝鮮のアリランをひっそりと歌って出撃していったアリアン悲話など、涙なくしては語れない有名な特攻悲話は全てこの富屋食堂での話です。館内は特攻資料館になっており思わず涙腺が緩んでしまいます(撮影不可)。2Fは特攻のビデオルーム等になっており、良太くんが難しい顔ですーっと眺めていました。歴史的背景などは全然わからないにしても、何となくその悲しい事実だけは理解しているようでした。それだけで十分です。

他にも知覧特攻平和会館など特攻悲話に関する施設がいろいろあります。お時間があればぜひ脚を運んで頂きたいものです。それにしても20歳そこそこの青年たちのなんと凛々しい顔であろうか?その圧倒的な迫力に心打たれる。ホントこの悲しい歴史を知覧には語り継いでいってもらいたいものです。知覧には奇麗な水路が整備されていて、昔の悲話のようなホタル舞うような雰囲気のものではないが、すごい数の鯉が放流されておりキッズたちは大興奮だ。横を通るだけで餌くれぇ〜と口を開ける。可愛いものだ。これで知覧を後にし、一路北上し鹿児島空港ICから霧島温泉郷へ向かう。先ほどと同様指宿スカイラインには展望台が随所にある。吊り橋なんか渡って随分と近づいてきた桜島を眺めて、鹿児島市内とお別れ。

鹿児島から約45分程で、霧島温泉郷の丸尾温泉「旅行人山荘」へ到着。実は今回の旅行は幸運づくしなのだ。その最初の幸運がこの旅行人山荘の名物貸し切り露天風呂の「赤松の湯」の予約がとれたこと。実はこの「赤松の湯」はたいへんな人気湯で宿泊しても肝心の「赤松の湯」に入れないというほどの人気ぶり。実際に宿泊予約の連絡した際にも、全て予約でふさがっちゃっており、がっかり断念。赤松の湯に入れないのであれば・・・と迷っていたところ後日駄目元でもう1度連絡いれてみるとたまたまキャンセルが出たとのことで、翌朝8時45分なら予約OKとのこと!やったぁ〜とばかりに大ラッキー!当然宿泊予約。しかし到着してみると流石評判のホテルだ!こちらもスタッフの対応が素晴らしい。特別なサービスが決してある訳ではないのだが、いやぁ〜気持ちよい程の対応で入館して噂通りだと実感。ママの浴衣がいろいろ選べたり、キッズの浴衣があるのも好感。部屋はホント平凡な和室だが奇麗に管理されている。大浴場でさっぱりして早速夕食だ。

今回は通常の夕食ではなくプラス\3000のグルメパックで予約済み。豚しゃぶなどの郷土料理コースとヒラメの薄造りがメインの海鮮コースがあったが、前日とのバランスから海鮮コース選択済み。よ〜し楽しみだ。ここは部屋食は無理だけど、キッズのいる家庭は優先的に和室の大広間にまわしてくれる。普通は桜島、霧島連山、錦江湾の眺望が素晴らしいいす席のレストランとなるが、もちろんちびっ子のいる我が家は畳部屋です。キッズ用椅子があるのがGoodだ。いきなり見事なヒラメちゃんが登場してまいりました。それもすごいボリューム。他にも海鮮鍋、伊勢エビのマリネ、鯛のあら煮など他にもいっぱい。早速夕食スタート!ヒラメちゃん美味い!いつものことながら、折角のお子様ディナーを菜優&真優ちゃんに譲って、良太くんがヒラメに食らいついてくる。こんなに美味しいヒラメちゃんだ、我慢しろ!とは厳しすぎる。仕方ないかぁ?

実は指宿以上に、ここ旅行人山荘は九州内でも評判の旅館なのだが、正直食事や部屋までは大きく期待していなかった・・・いやぁ〜何の何の美味しい!我が家全員笑顔である。鹿児島の地のものはやはり美味い。そうこう喜んでいると焼き蟹まで出てきました。それも炭火にのって・・・これまた美味そう。おいおい、それにしても良太くん、ちょっとパパ大好きなエンガワ食べ過ぎじゃない??パパの好物って知っているはずなのに。それでもなかなか減らない程、見た目以上の大ボリュームのヒラメちゃん、エンガワ、皮など美味すぎ〜!こりゃ満足じゃぁ〜。焼き蟹もいい臭いがしてきたぁ。

よ〜し、焼き蟹食べよっ〜とパパが箸を向けたすきに、あれっ良太くんが1番美味しそうな脚の部分をさらっていった。やられたぁ〜。早速ママが焼き蟹ご賞味。う〜ん美味しいだって。やはり焼き蟹って美味しいよね。蟹の脚をゲットした良太くん、熱い熱いと悪戦苦闘するも無事食らいつく。とうとう蟹の美味さも知られてしまったか?失敗であった。お腹いっぱいになってくると早めにデザート注文。ママパパのデザートは今度は当然のように兄にかわって菜優真優シスターズがさらいにくる。部屋食でないので、元気なわんぱく3人兄妹はハラハラドキドキで疲れるが、とりあえずデザート渡しておけばちびっ娘2人は安全だ。

案の定、しばしメロンに夢中で静かな姉妹。この間に父母は〆の蕎麦&さつま汁と鶏飯でFinish!美味かったぁ〜今宵も満足満足。ごちそうさまでした。部屋に戻ってキッズたちは当然のように大騒ぎ。今宵は満室御礼中だ、少し静かにしてちょうだい。大浴場の露天風呂も素晴らしい。何がって?お湯はもちろんだが、星と夜景が素晴らしいのだ。朝は桜島と錦江湾の絶景が拝めるらしい。大騒ぎ後、撃沈する兄妹たち。やっと静かになったぁ〜。パパはもう1度大浴場の露天風呂へ。実は貸し切り露天風呂は、予約してある「赤松の湯」以外にも「もみじの湯」「ひのきの湯」があるのだが、どこも残念ながら全て予約済み。どうやら宿泊者でも貸し切り風呂がとれなかった方がいる程の満員御礼。仕方ない。

翌日湯豆腐がおいしかった朝食を済ませて、メインイベントの貸切露天風呂の「赤松の湯」へ。45分間という時間制限付きで最終バッターの8時45分いよいよ順番が回ってきた。言っておくがこの貸切湯はもちろん無料だ。折角の人気湯、何も見えない夜ではもったいない。ここ赤松の湯は、夕方か朝が良いらしい。庭への出口を出ると専用の通路が林の中へつながっている。入り口の柱に表札かけていざっ赤松の湯へ!ここから階段を下って赤松林へと入って行く。多くのガイド本でも大きく扱われており、九州を代表する人気湯として、温泉通に絶大な人気を得ている噂の「赤松の湯」はいかに?
わくわくしながら脱衣場に入ると、「うわぁ〜」と思わず声が漏れた。写真ではわからないが開放感が素晴らしい。通常露天風呂は何らかの目隠しでガードされているものだが、広大な敷地をほこるここでは、まさに林の中にぽつんとあり、自然の中の温泉という姿そのものである。3つの貸切風呂の中で唯一の硫黄泉のため、硫黄の良い臭いがプンプンだ。これぞっ温泉って感じ。ちなみに旅行人山荘には2つの源泉があり、赤松の湯と大浴場の露天風呂が硫黄泉、内湯とその他の貸切風呂が単純泉とのことである。寒いので早速入浴!湯の花がいっぱい。日によって湯色が変化するそうで本日は薄い乳白色って感じ。やはり乳白色は気分が何となく良い。
2つの浴槽を持つたいへん贅沢な貸切風呂だ。2つあるには理由があって各々微妙に湯温が違う。これにはキッズたち高評価。加えて寝湯できるような深さのところもあり長風呂も可能なようだ。眺望が極端に素晴らしい訳でもないが、このお湯と開放感・・・人気が出るのもうなずける。流石人気湯、メディアも放っておかないはずだ。最近ではJR九州のCMでこの赤松の湯が登場。古くは某コーヒーメーカーのブレンディのCMで原田知世ちゃんが入浴。噂では全国の知世ファンが脚を運んだとか?旅行雑誌「じゃらん」の「じゃらん口コミランキング」でも常連である。

いやぁ〜さすが良いお湯だ。朝日を浴びながら森林浴・・・これは四季を通じてそれぞれ趣がかわって良さそうだ。まったり癒しだぁ〜。ところが良太くんはじめ、みんながそわそわ森の中を何か探している。というのも霧島は野生鹿の生息地として知られており、ここ旅行人山荘は5万坪の敷地を誇っており、運が良いと野生鹿ちゃんとばったり出会えるとのことらしい。優しいスタッフのお姉さんにそんな話を聞いてしまったのでキッズたちは、鹿たちに逢いたくて逢いたくて・・・。深〜い森の中をずーっと探している。残念ながらタイムリミットが近づいてきたのでそろそろ出ようか?と言っている時・・・パパがピクリと反応。何やら森の中で物音が聞こえたらしい??本当?その時パパが「鹿だぁ〜鹿がきたぁ〜!」歳も忘れて大はしゃぎ!

みんなでビデオ&カメラ持って、パパが指差す方をじーっと見つめると、数頭の鹿ちゃんたちがこっち見てる。「うわぁ〜本当だ。鹿が来たぁ〜!」と良太くんも絶叫!「どこどこ?」と皆大騒ぎしながら全員無事発見。それも写真ではかなり遠そうだが、ものの20mも離れていない距離だ。裸でなければその場まで行ってみたいものだった。おそらく逃げないのではないだろうか?じーっとこちらを眺めたり、餌を探したり、ピョンピョン跳ねたり、嬉しいことにつがいもいるようで、立派な角を持った雄もいる。デジカメの望遠は弱いが、ビデオの望遠では奇麗に鹿ちゃんたちを捉えていた。

いやぁ〜雌はバンビちゃんそのもので、ママ&キッズたちも「可愛い〜!」と大喜び。ここ「赤松の湯」の予約が急遽キャンセルでとれたこと、そして帰ろうか?としていた時に突然の待ちに待った鹿ちゃんたちの来訪と、今回はホント幸運ラッキートラベルだ。いやぁ〜この大自然・・・素晴らしい。何も遮るものがない大自然の中の貸切露天風呂・・・噂に違わぬ名湯であった。最後に逢いにきてくれて鹿ちゃんありがとう!良太菜優&真優ご機嫌&大興奮でした。おそらくずーっと記憶に残る良い体験になったことでしょう。ホテルに帰って、スタッフのお姉さんに「鹿に逢えた!可愛かった!」と報告するキッズたちは、ホント嬉しそうでした。

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