2005年5月 GWはSAGA!佐賀牛づくし旅行! その2
(吉野ケ里遺跡&有田陶器市、そして再び佐賀牛・・・美味い!)

佐賀市からお隣の神埼郡へ。あの有名な「吉野ケ里遺跡」の吉野ヶ里歴史公園へきました。歴史的な発見として全国的にニュースとして流れ、その名は皆さんご存じだと思います。我々も実は名前はもちろん良く知っているし、弥生時代の集落が復元されていると言うことくらいは聞いていたが、それ以上のことは恥ずかしながら知りませんでした。もちろん歴史好きなパパは、けっこう細かいこと知っておりましたが、それでも場所や現況など知らないことばかりやはり1度は見ておこう!ということになりました。まぁ〜本当は、佐賀市街近郊で子供たちが喜びそうなスポットがない?ということが1番の理由ではあったのですが・・・。ところが着くや驚き!すごい規模だ。

これまた有名な静岡の登呂遺跡等にも行ったことがあるパパも正直予想外の光景。というよりは「いかに大発見だったのか」という事がそのサイズや光景からすぐに想像がつく。吉野ヶ里は約600年も続く弥生時代の各世代のものが発見されているというたいへん貴重な遺跡だが、その入り口に早速お見えする見事な「環壕」。内壕&外壕など複雑にあり、当時すでに激しい争いごとが繰り返されていたことが伺える。加えてすごく立派な高い物見櫓もすごい。オープンしたばかりの南内郭の王の竪穴住居の再現も面白い。外はこんなに暑いのに、居内はすごく涼しくて気持ち良い。弥生人の知恵は素晴らしい。続いて子供の日の企画「火おこし体験」に良太くんチャレンジ!これは面白そうだ。

人気があるので、しばらく順番待ちしたがぜひ体験しておきたいプログラムだ。ちなみに料金は\50。一式を貸してもらって早速トライ!中心の棒を上手くまわしてロープを絡める。力まずにリズム良く上下して木片に穴あけて火種をつくるのだ。ところがこれが案外難しい。特に良太くん大苦戦!たまらずアウトドアでならしてるパパへバトンタッチ。ところがこれまたリズムが悪く悪戦苦闘。何とか要領を得たのか?パパ快調にクルクル・・・ようやく削られた木片くずに黒くて丸い火種完成。お次は、再び良太くんの出番。ようやく出来た火種をワラの中に落として、丸めて軽く息を吹きかける。何度も息をかけていくと・・・パァ〜っと火が燃え上がりました。うわぁ〜これが予想外に嬉しい。弥生人はホントたいへんだ。パパはもぉ〜汗でびっしょり。

他にも土笛づくりや勾玉作り など面白そうなプログラムがいっぱい開催されていた。時間の関係でできず良太くんがっかりである。ちなみに王の住居がある「南内郭」が厳重に守られている支配者層の住居エリア。火おこししたエリアが「倉と市」という盛大な市が開かれていた区域。そして次に向かう「北内郭」は吉野ヶ里集落内で最も重要なまつりごとの中心部だったらしい。神聖な神事やまつりごとが再現されています。菜優ちゃんたちが嬉しそうに鳴らす銅鐸は良い音を響かせます。まさしく弥生の音色ですね。

吉野ヶ里自慢の物見櫓も高さがあって立派です。当時はここから壕と城柵で守られたこの大集落の見張りがされていたのでしょうね。パパなんか上まで上がるので息があがってるもんね。駄目だこりゃ。でも、その広さに改めて驚かされます。吉野ヶ里遺跡ってすごいやぁ!一番先には「北墳丘墓、龜棺墓列」があらわます。ここは暦代の王たちが眠っているそうです。その手前には、北部九州のみの特色としてみられる龜棺埋葬エリアがあります。これもすごい規模だったらしく、約600mに渡り2列に埋葬されているそうです。本来は広大な歴史公園。他にも弥生んピック(弥生時代の弓矢や槍投げ等の体験)、ミニSL、熱気球体験等ほんといろんなイベントが開催されていたのですが、残念ながらタイムアップ。断念。良太くんがっかりするも、これから今回の旅行のメインイベントがあるため納得して次へ行く事に。

本日のメインイベントとは?ずばり再び「佐賀牛」である。それも本物の最高級佐賀牛を食べたいということで人気の店を予約しておりました。佐賀市役所近くのJA直営店「さが風土館 季楽」へ。ここは佐賀牛の故郷ともいえるJA佐賀経済連直営レストランである。店先にはこれまた予想通り長蛇の列。しかし安心だ。我が家は個室を予約済みだ。メニューを見てその内容にびっくり。ステーキはもちろんしゃぶしゃぶ、焼きしゃぶ、すき焼き等代表する肉料理がほとんどメニューにある。加えてランチメニューなども安価で美味しい県産和牛が味わえる。ところが、流石のJA直営店にも裏はある。実は佐賀産和牛にも当然ながらいろいろ階級に分かれているのだ。ランチやお得なセット、コースの肉は県産和牛には間違いないが、佐賀牛と呼ばれるているものではない。まずは、良太くんは迷わずランチのサイコロステーキを選択。実はこれが断然上手い。正直これで十ニ分どころか素晴らしく美味い。これホント。

しかし、パパたちは決して妥協しない。何せ店内に和牛の肉質等級の説明が丁寧にされていることもあり、本物の佐賀牛への憧れは増すばかりだ。佐賀肥育牛部会の組合員が生産した黒毛和牛の中の4等級BMS値7以上を「佐賀牛」、2〜4等級BMS値2〜6を「佐賀和牛」と呼ばれている。どちらもブランド牛に間違いはないのだが、厳粛なルールで佐賀牛の品質を守っている。ちなみに佐賀牛といわれるものは全体の1〜2%ほどしかないとのことだ。意識して見てみると、メニューも同じ内容なのに牛質で金額が全然違う(普段だとg数が違うのかな?と思ってしまうが)。どれもしっかりと佐賀牛、佐賀和牛、佐賀交雑牛(これは書かれていない)とわかるようになっているではないか。悩んだ結果、財布の中身は気になるが、やはり最高級佐賀牛のステーキコースしかないでしょうとなる。フィンガーカットステーキコース\7875だ。(残念ながら佐賀牛はディナーコースしか設定がない)まずは、佐賀牛のたたき登場。良い言葉が見つからない。美味すぎる。ママも絶句。そして現れました「佐賀牛ロース」250g。見て下さい。美しい。惚れ惚れ。良太くんも美味いと自分のランチご機嫌で食べていたが、どうも何やら違うものが登場したことを直感で気づいたようで気になって仕方ない。

佐賀牛はまだ知る人ぞ知るという高級和牛だ。全国的に見るとブランド力はまだ関西までかもしれない。よく知られていることではあるが、ブランド力が弱い和牛はよりブランド力のある地へ売られ名をかえて世に出まわる。有名なのは山形の米沢牛や岩手の前沢牛は神戸へと渡り、神戸牛として世に出る。近年認められるようになってきた佐賀牛も多くが松坂牛として世の食通のもとへ届けられる。こういった流通システムは???で仕方ないが、牛とてやはりブランドには勝てないのである。話は逸れたが、早速鉄板で野菜ともども、その佐賀牛ロースを焼く。そして口にする。やはり言葉が見つからない。佐賀牛自慢の目のつまった霜降り。正直感動ものだ。結局、良太くんもパパの肉を奪い取る。
食べ比べのできた良太くんのひとこと目は「美味すぎる〜!」であった。確かに先ほどまで美味いと思っていた良太くんのサイコロステーキが悲しいかな?比べ物にならない。確かに料金も比較にならない程の差があるので仕方ないであろう。やはりこういった最高級のものを味わっておくと後にいろいろ勉強になる。昨晩の旅館「観水荘」の佐賀牛もいかに良いものをだしてくれていたのか?これで納得がつく。決して安価な県産牛であっても良いのだ。要は安くても今、口にしている肉と同等の味であれば最高ということになる。逆に高いだけで・・・というダメ肉の判断にも役立つ。いやぁ〜ランチからかなり贅沢にいってしまったが皆大満足である。まさに佐賀牛三昧。最高でした。最後のデザートは菜優ちゃんのもの。これで全員満足です。
いやぁ〜お腹いっぱい。佐賀牛万歳でした。繰り返しますがランチセットでも十分大満足です。誰が行っても安くて美味しい肉が頂けますのでお勧めです。続いて、九州のGWの大イベントへ。九州のGWは「博多どんたく祭り」と「有田陶器市」が有名だ。どちらも大人気なお祭りでたどり着くだけでもたいへんだ。ママがどうしても「有田陶器市に行ってみた〜い!」ということで作戦会議。実はこの陶器市の渋滞はたいへんなものなのだ。何せ有田焼で有名な有田も普段人口は1.5万人ほどとのこと。そこに期間中100万人以上の観光客、陶器マニアが訪れるのである。それはすごいらしい。朝6時ですでに数千台分の駐車場が満車状態になるらしい。店もその時間にあけるのだ。買う方も売る方もすごい。それならばと、佐賀市をランチ後出て、有田に3時過ぎに到着という裏技でチャレンジ。これが功を奏して渋滞なしで無事駐車に成功。それにしても噂通りすごい人だ。有田駅前からの歩行者天国はまさに人酔いしてしまう。
いやぁ〜この道の両端を埋め尽くす陶器店の数はなんだぁ?有田駅から上有田駅までの約5km延々と店が続く。その数約600店。陶器の数はどのくらいになるのだろうか?加えて菜優&真優ちゃん&良太くんが陶器に近付くだけでドキドキしてしまう。早速、ママの目付きが変わる。まさに戦闘モードへ!いざっ出撃。1部の店を除いて18時前には閉店となってしまう。ママの勝負は約2時間だ。ちなみに今回結婚10周年ということもあって、新婚当時から使っているお茶碗を買い替えようということに。早速陶器市散策スタート!
まずは早々に良太くんのお茶碗ゲット!緑色のお茶碗探していた良太くんお気に入りを発見。100円くらいからもちろん超高価なものまで、まさにいろいろ。加えて有田焼きだけでなく、全国の焼き物もこっそりならんでいて何が何だか・・・。もちろん多くの方が有田焼きもどきは勘弁してもらいたいと考えているであろう。素晴らしいものもいっぱいあるが、やはり高い。陶器マニアのターゲットは、1年でこの陶器市期間中のみ格安で店頭に出されるらしい、俗にいうアウトレット品、B級品らしい。確かに素人の自分には全く気づかないようなものでも正規品として扱えないらしい。これは確かにお買得品だ。有名な窯元直営店や著名な方の作品など、近付くだけで何かハラハラする。
何とか半分くらいまで来てそろそろタイムリミットが近付いてきた。ママが焦り始める。ホントすごい観光客、すごい店の数、正直ここまですごいか?と驚いたこの陶器市。もっと雰囲気伝わるような写真を撮りたかったが・・・残念ながら皆疲れ果てた。暑い中、どれだけ歩いたであろうか?ベビーカー1つだったので、菜優ちゃんの抱っこも堪えた。そろそろ限界のようだ。ここからパパとキッズたちはアイスの31の出店で休憩。ママは単独出撃。必死に物色するもどうもピンと来るものが見つからない。というよりもぉ〜疲れた気力が薄れたのであろう。茶碗だけでも数がありすぎて・・・もぉ〜頭が麻痺してきたはずだ。アイスを口にしたキッズたちは元気復活。最後の力を振り絞って来た道を戻ることに。
結局いくつか候補の茶碗が見つかるも、夫婦茶碗でないとか?やや地味とか?で結局断念。残念だが今回は縁がなかったようだ。しかし、100万人以上が集まる有田の陶器市に来れて大満足でした。それにしても佐賀県って陶器の国だって忘れていましたねぇ。近くの伊万里、波佐見、唐津焼き等々他にもいっぱいある。陶器ファンにはたまらないであろう。佐賀県は他にも嬉野温泉や竹崎蟹、有明海の珍味、そして呼子の烏賊等魅力あるエリアである。最後に、有田名物の「ごどうふ」をお土産に。ごどうふはねっちりとした胡麻豆腐のようなものだ。ママはかなりお気に入りに。パパは・・・のようです。とりあえず河豚やヒラメなど美味しい魚が続いておりましたが、佐賀牛をどっぷりと堪能でき大満足なGWでした。次の旅行はいよいよ、あの初夏の逸品、「城下カレイ」だ!グルメぼくんち旅行は続く!楽しみ!

三瀬ルーベル牧場 どんぐり村 http://www.dongurimura.com

肥前 湯の庄 観水荘 http://www.kansuiso.com/

吉野ヶ里歴史公園 http://www.yoshinogari.jp/index.html

JA佐賀経済連 畜産課 佐賀牛 http://www.sagagyu.jp/

さが風土館 季楽 http://www.saganet.ne.jp/jasaga/kira/kira_top.html

有田陶器市 http://www.arita-toukiichi.or.jp/open.html

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