2005年2月 ひなの国九州! 第1段
(**柳川さげもん祭り/末っ子真優子の初節句の祝いに**)
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冬の代表祭りとも言える「長崎のランタンフェスティバル」が終わると、九州では急に初春のひな祭りで各地が賑わう。「ひなの国・九州」として(福岡の柳川、八女、筑後吉井、佐賀城下、日田、人吉球磨、大分中津、薩摩、筑前いいづか、大分杵築、長崎平戸、宮崎綾町)12のひな祭りが有名だ。早速、我が家も「ぜひ全国的にも有名な九州のひな祭りを見てみたい!」と興味津々。その前に、中でも特に「さげもん」で有名な水郷・柳川にて真優ちゃんの初節句のお祝いとして、その「さげもん」とやらを手に入れることに!柳川ではすでに2月11日より「柳川さげもん祭り」が1部スタートしており、御花(松濤園)をはじめ自慢のさげもんを見学することができる。まさに4月までおひな様一色に染まる。立花家に伝わる古いおひな様もアンティークの雰囲気が最高である。 |
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「わぁ〜綺麗!」「わぁ〜可愛い」と言っている間にお腹が減って来た。ちょうど良いランチタイム!ここ柳川に来たら間違いなく鰻である。早速、有名な老舗店「元祖うなぎ 本吉屋」へ。ここは何と言っても柳川の鰻せいろ蒸しの発祥の店として絶大な人気と味を誇る。もちろん店内には長蛇の列である。想像していた事とは言えお腹減っているだけに辛い。それでも運良く15分待ちくらいでお庭の眺めが素晴らしい個室へ(これはホント運良かった。本来は1時間待ちも当たり前)。しかし、ここからが長い!鰻屋さんは注文してからが長いのは経験上よ〜く分かっている。注文後さばいて、蒸すわけだから長いに決まっている。だが・・・ホント長く感じる。約45分くらい待って、ようやく面前に「うなぎのせいろ蒸し」が登場してきました!うまそうぉ〜! | ||
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特に鰻好きのママは、最近「玄界灘の海の幸も良いがたまには鰻が食べた〜い!」としつこい程言っていた事もあるし、関東の蒲焼きとは違うせいろ蒸しに期待満々って感じである。早速いただきま〜す!これが美味い!関東の蒲焼きも美味かったが、このせいろ蒸し、蒸してあるだけに油っぽくなくてあっさりといける。文句なしに美味い!本日はせいろ蒸し定食を頂いたのだが、大きな鰻の白焼きの酢の物までついてきた大満足だ。せいろ蒸しは当然だが長く蒸すため、関東のような白飯ではなく飯全体がタレ色に染まり味も全体にいきわたり美味さ倍増だ。菜優ちゃんはとくに肝吸いが気に入ったようでご機嫌だ。いやぁ〜満足満足。最高でした。流石老舗超人気店の味は格別です。 |
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柳川さげもん祭りの本スタートは2月27日からである。27日以降は一般家庭のひな人形&さげもんの公開もどんどん始まる。残念ながら今日はまだひな人形店やさげもん専門店、観光協会の施設を中心に一般公開はまだ1部に限られてしまっている。ここで遅くなったが柳川の「さげもん」って?と思われる方も多いであろう。女の赤ちゃんが誕生すると、健やかな成長を願い、初節句に間に合うようにと母親はもちろんおばあちゃん、親戚のおばちゃんたちの手によって、出産祝い等で贈られた着物の端切れで造る鶴、宝袋などの様々な縁起物のぬいぐるみと大小の柳川まりを組み合わせて下げ、輪に吊るした縁起物である。これがたいへん綺麗で風流で良い。 |
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早速さげもん観賞および菜優&真優ちゃんのさげもん探しスタートである。何軒もおじゃまして様々な奇麗なさげもんを観賞していくと、細かな作業の出来映えや好みも見えてくる。しっかりと作り込んであって、キラキラと変に鮮やかすぎず、丁寧な仕事のものはホントひと眼でいいねぇ〜と気づくくらいだ。流派もいろいろあるようで、有名な方の作品は驚くほど高価なのにこれまた驚かされた。うん十万円ってものも結構ある。すごい。 | ||
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菜優&真優ちゃんともに、部屋に入るたびに「可愛い!綺麗!」と大興奮である。確かにこの風流で艶やかな雰囲気は女の子たちにはたまらないはずである。もちろん我が家のママは最もはりきっているし、1番興奮しているのは間違いない。いくつかの雛人形店も覗いてみるが、何か手作り感が薄いと言うか?大量生産の雰囲気があるような均一的なつくりが気になって、どうしても満足できない。 |
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結局半日かけて探究した結果、2〜3軒の有名な専門店(有料で一般公開しているし、販売もされているさげもんの専門屋さん)に絞りこんでそこから選ぶことに。雑誌などにも良く紹介されている「さげもん堂」さんもすばらしかった。エントランス(というか普通の玄関ですが)に間接照明と飾られていたさげもんはホント雰囲気最高で素晴らしかった。あんな玄関良いですねぇ。さげもんに囲まれて、心躍る菜優ちゃん、優雅に踊っております。何か?さげもんのせいかな?いつもより可憐に見えちゃっているような??結局、悩んだ末お気に入りの1対決定!1点ものなのでおばあちゃんが丁寧にとってくれました。 | ||
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最後収納ケースにしまう前におばあちゃんが再度よ〜く見せてくれました。これが菜優&真優ちゃんのさげもんです。嬉しい!結構こちらでは有名な作者さんで、なんと92歳の大ベテランさんなんだそうです。さすが仕事の丁寧さはピカイチ!ママいわく、作者ごとにさがりものの表情やつくりが違うとのこと。さぁ〜て早速我が家でお披露目です! | ||
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写真で見ていると違いはわからないでしょうが、大きさやさげている個数なども細かい決まりや流派などの違い等で、いろいろランクにわけられています。菜優&真優ちゃんのものは、7個x4本の下がりもの(49個は始終苦しまないという意味だったかな?)+真ん中に大まりx2で計51個のさがりものとなっています。さがりものは全て縁起物ですが、どれも意味を持っていて面白いものです。 | ||
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和室のない福岡の我が貸家では、正直似合っているとは言いがたいですし、とくに我が家はカントリー調なので益々本来の伝統美というか、良さを表現できないのが寂しいですが折角九州へ移り住んでからの末っ子真優ちゃんの初節句ですから(後日、新宿の祖父祖母から真優ちゃんへのプレゼントとなりました。ありがとうございました!)・・・又松戸の家に戻れば和室もあるのでそれまでは気持ちだけでも思う存分「和」テ−ストを味わいたいと思います。でも、やはり7段のおひな様の両側を飾るようになるとホント素晴らしいんでしょうね。でも、九州に来ていろいろ知りましたが、関東とは文化と歴史の奥深さが全然違いますね。またそれを大事に継承していこうとする地域の皆さんにもたいへん好感が持てます。ちなみに、このさげもんは吊るし雛としてここ柳川を発祥として全国に伊豆の稲取、山形の酒田の計3か所にて継承されているそうです。それぞれ少しづつ趣きが違うようなので面白いとのことでした。4月3日まで開かれる「柳川ひな祭りさげもんめぐり」は水上おひな様パレードなど華やかなイベントも開催されると聞く。やはり再度ゆっくりと観光に訪れることになるでしょう。 |
![]() 我が家の可愛いお姫さまたちです! |
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